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PC・Officeスキル向上のためのネタ帳

Excel IFS関数の使い方

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 ▼ IFS関数を利用するために必要なもの

Microsoft 365 Personal 
サブスクリプション製品…一定期間に対して支払いが発生し、期間を過ぎると利用できなくなる製品で、レンタルビデオのような感覚で利用する Office です。
(使えなくなるだけで返却の必要はないですが)

Office には 【サブスクライバーのみが使用できる機能】 というものがあり、
これは 365 ユーザーにのみ提供される機能のようです。
そのうちの1つが Excel で利用できる新しい関数、【IFS関数】 です。

 ▼ IF関数…条件が多いと数式が長くなり見づらい

例えば
「A1 が A だったら〇、B だったら△、C だったら×、どれでもなかったら◎」
とあるセルにこのような結果が出るようにしたい時、

IF関数では以下のような数式が必要になります。

=IF(A1="A","〇",IF(A1="B","△",IF(A1="C","×","◎")))

~だったらが4回出ると、条件指定のために数式内にIFが3回必要です。
この論理式が複雑になってくると、
IFの数式はより長く、どんどん読み解きづらい式になっていきます。
新しい関数、IFS関数はそこをカバーできるようになりました。


▼ IFS関数…ネストする必要なし

IFS関数の場合は以下のようになります。

=IFS(A1="A","〇",A1="B","△",A1="C","×",1,"◎")

『 IF( 』を間に挟む必要がなくなって、数式がちょっと短くなりました。
=IFS(論理式、論理式が正の場合の結果、論理式2、論理式2が正の(略)…)
という構成になっています。


最後の『1』は、
これまでの論理式のどれにも当てはまらない論理式を意味しています。
※『1』の部分は『TRUE』と入力しても同じ動作をします。

例が簡単な式なので大した違いには見えないかもしれないですが、
会社で何らかのファイルを作成していると、
気が付いたら条件入れすぎて数式が5行くらいになっちゃった…とか、
答えが合わない…式を見てもどこが間違ってるのか探しにくい…とか、
数式が長すぎることによっての弊害がじわじわ出てきます。

IFS関数を使うと数式入力時の手間を少し縮められるし、
何かあった時の確認時間も減らせる、時短ができていいですね!


▼ 注意事項

自分だけが利用するファイルなら問題ないですが、
誰かに送る必要のあるファイルなのであれば、使わないほうが良いです。
ファイル送信相手が、サブスクライバーとは限らず、
相手によって関数が正常に動作しなくなる可能性があるためです。

出来上がった結果だけ見えれば良いのなら、
値として貼り付けする、PDFファイルに変換するなどすれば良いですね。